大阪・能勢で長年、有機農業を営まれている原田ふぁーむには、当工房で使用する稲ワラで大変お世話になっています。

そのお米と同時に、原田さんの秋の大事な農産物といえば、黒豆の枝豆。
丹波の黒豆と味も大きさも全く引け目を取らず、間違いなく日本で最高級の黒豆といえます。ただし、有機栽培することはとても難しく、年によっては収量が激減してしまうことも。

以前、その黒豆を少しだけ分けていただいて仕込んだ納豆の味と美しさが忘れられず、2022年から原田さんの広大な農場のうちの３アールだけお借りして「黒豆納豆」用の黒豆を工房のスタッフともども栽培のお手伝いすることになりました。

春の苗作りから移植・摘芯、そして真夏のひたすらの草取り、12月の収穫・脱穀・選別と時間と手間をかけて、ようやくできた、わずか20kgの「黒豆」。

それで仕込んだ納豆を、ぜひ新年を迎える食卓の一品として召し上がっていただけたらと思います。